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肌老化5

「コラーゲンを飲んでも意味ない」は本当か。論文が示す答え

月3,000円のコラーゲンサプリを飲み続けている人の多くが、最も効果を落とす摂り方をしている。選び方が間違っていれば、コスト全額が無駄になる。

+28%

皮膚弾力の改善(12週間RCT、Proksch 2014, n=69)

「飲んでも分解される」は本当か

コラーゲンを飲むと「胃腸でアミノ酸に分解されるだけで、皮膚には届かない」という話を見かける。直感的には正しそうに聞こえる。しかし、これは「加水分解型コラーゲン(コラーゲンペプチド)」には当てはまらない。

通常のコラーゲンを飲んだ場合は確かに消化酵素で分解されてしまう。問題はここではない。2010年代以降に研究が進んだのは、コラーゲンを事前に酵素処理して小さく切った「ペプチド型」だ。


論文が示すこと

血中に届く、ということが研究で確認された

Proksch et al. (2014, Skin Pharmacology and Physiology) の比較試験では、コラーゲンペプチド2.5g〜5g/日を12週間摂取した群で、プラセボ群に比べ皮膚弾力が有意に改善した(+28%、p<0.05、n=69)。

なぜ届くのか。加水分解コラーゲンは「ヒドロキシプロリン」というアミノ酸を含む小さな分子(ジペプチド)として腸管から吸収される。これが皮膚の細胞に届き、コラーゲン産生を促すことが確認されている。「分解されるから届かない」は、加水分解型には当てはまらない。

ただし条件がある。効果が確認されているのは「加水分解型(ペプチド型)」だけ。製品の成分表示を確認する必要がある。

2.5g〜5g効果が確認された1日の摂取量(Proksch 2014)

具体的な対策

選ぶポイントは2つだけ

コラーゲンペプチドを選ぶときのチェックポイントは2つ。まずこの2点を満たしていない商品は、どれだけ高価でも効果が期待しにくい。

①「加水分解型」または「ペプチド」の表示があること。高分子コラーゲンは腸管からの吸収効率が低い。安い商品ほどここを誤魔化している場合がある。

②ビタミンCと同時に摂ること。コラーゲン合成には「ビタミンC」が不可欠で、不足していると産生効率が大幅に落ちる。コラーゲンペプチドを単独で飲んでいる人は、この2つ目の条件を見落としている可能性が高い。

この記事で取り上げた成分

A厳密な比較試験で確認

コラーゲンペプチド

皮膚弾力・ハリへの効果がRCT複数件で確認されている。加水分解型を選ぶこと。

コラーゲン産生は25歳以降、毎年約1%低下する。今始めるのと1年後に始めるのでは、産生量の差が積み上がる。

Hydrolyzed Collagen Peptides(加水分解コラーゲン)

加水分解型・研究使用形態約¥3,500/月
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S複数の比較試験で確認

ビタミンC(経口)

コラーゲン合成の必須補因子。コラーゲンペプチドとセットで摂ることで産生効率が上がる。

コラーゲンペプチドを飲んでいてもビタミンCが不足していれば、産生効率が低下する。セットでなければ片方の意味が薄れる。

Vitamin C-1000 with Bioflavonoids

バイオフラボノイド配合約¥2,800/月
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よくある質問

コラーゲンを飲むと胃で分解されてしまわないですか?

通常のコラーゲンは消化酵素で分解されますが、「加水分解型(コラーゲンペプチド)」はヒドロキシプロリンを含む小分子ペプチドとして腸管から吸収されることが確認されています。Ito et al. (2018) のヒト試験では、摂取後4時間で血中にヒドロキシプロリン含有ペプチドが検出されています。

何gから効果が出ますか?

Proksch et al. (2014) のRCTでは2.5g〜5g/日で12週間後に皮膚弾力の有意な改善が確認されています。多くの研究が5〜10g/日のプロトコルを使用しており、最低でも2.5g以上は確保するのが推奨されています。

ビタミンCと一緒に飲む理由は何ですか?

コラーゲン合成の最終ステップにはビタミンCが必須です。プロリンとリジンをヒドロキシル化する酵素(プロリルヒドロキシラーゼ・リシルヒドロキシラーゼ)の補因子として機能します。ビタミンCが不足した状態でコラーゲンペプチドを摂取しても、産生効率が低下します。

飲む時間帯はいつがいいですか?

特定の時間帯が決定的に有利というエビデンスはありません。毎日続けやすい時間帯(朝食時など)に摂取するのが現実的です。空腹時の方がペプチドの吸収が速いという報告もありますが、継続が最優先です。

この成分、今のサプリでカバーできていますか?

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