グリシン
Glycine
睡眠の質・深睡眠の増加がRCTで確認されているアミノ酸
「忙しいから仕方ない」と睡眠を削っているとき、老化の時計が通常の3倍速で進んでいる可能性がある。疲れだけでなく、細胞レベルで損耗が起きている。
慢性睡眠不足でのテロメア短縮速度増加(大規模コホート研究)
睡眠不足は翌日の眠気や疲労感で終わらない。慢性的な睡眠不足は、老化に直結する体の変化を引き起こす。
主な変化は3つある。①ストレスホルモン(コルチゾール)が低下しきれず翌日に持ち越される。②体の炎症を示す物質(IL-6など)が血中で上昇し、静かな炎症が続く状態になる。③成長ホルモンの分泌が減り、細胞の修復・再生が不完全になる。
これらが積み重なると、細胞の老化指標であるテロメアの短縮速度が上がることが大規模な調査研究で示されている。
深い睡眠(最初の2〜3時間)の間に、成長ホルモンの80%以上が分泌される。この時間を削ると、コラーゲン産生・筋肉の合成・免疫細胞の増殖が低下する。
Irwin et al. (2016, Sleep Medicine Reviews) のまとめ研究では、睡眠に問題がある人は問題がない人に比べ、体の炎症マーカーが有意に高いことが複数の研究で示されている。
Walkerらの研究では、6時間以下の睡眠が続くと「一晩徹夜に近い認知機能の低下」が起きることが確認された。問題は「6時間でも平気」と自分では感じてしまうことにある。気づかないまま、ダメージだけが積み上がる。
睡眠の質改善で研究が蓄積されている成分は複数あるが、最初に試す1本はグリシンで良い。就寝30分前に3g。副作用が少なく、入眠時間の短縮と深部体温の低下がRCTで確認されている。2週間試して変化を感じたら継続し、2週間で変化がなければマグネシウムを加える。
マグネシウムは睡眠ホルモン(メラトニン)産生と、脳の興奮を抑えるGABAという仕組みに関与する。グリシン酸型(マグネシウムグリシネート)は吸収が良く、お腹への影響も少ない。
アシュワガンダは、ストレスホルモンを下げることで睡眠の質を間接的に改善する。ストレスが多く眠れていない人には、グリシン+アシュワガンダの組み合わせが最も合理的なスタートになる。
就寝前3gで入眠時間の短縮・深部体温低下・翌朝の疲労感軽減がRCTで確認されている。副作用が少ない。
睡眠の質が低い夜が続くほど、炎症マーカーの上昇は累積する。今夜から始められる最小の対策。
Glycine Powder 1lb
マグネシウムはGABA受容体とメラトニン産生に関与。グリシン酸型は吸収率が高く消化器への影響が少ない。
日本人の多くがマグネシウム不足。睡眠への影響だけでなく、ストレス対応力にも関与する。
Magnesium Glycinate 180mg
コルチゾールを低下させることで睡眠の質を間接的に改善。ストレスが多い人に特に有効。
ストレスが高い状態が続くほど、コルチゾールの慢性高止まりが睡眠・肌・代謝を同時に劣化させる。
KSM-66 Ashwagandha 600mg
グリシンを先に試してください。コスパが良く副作用が少なく、効果が出るまでの期間が短い(1〜2週間)。3g/就寝30分前で試して変化を確認してからマグネシウムを加えると、何が効いたか分かります。
NIHとWHOは成人に7〜9時間を推奨しています。Walker (2018) の研究では6時間以下の慢性睡眠不足が炎症マーカーの上昇と有意に関連。7時間以上確保することが、老化指標の観点からは最低ラインとされています。
メラトニンは「入眠のタイミングをずらす」効果があり、時差ぼけや概日リズムの乱れには有効です。しかし睡眠の深さを改善する効果は限定的で、慢性的な睡眠の質改善には向いていません。グリシン・マグネシウムの方が深い睡眠への関与が研究で支持されています。
入眠は速くなりますが、レム睡眠(夢を見る睡眠)が抑制され「深さ」が失われます。Thakkar et al. (2015) のレビューでは、少量のアルコールでも睡眠の後半(4時間以降)の質が有意に低下することが示されています。
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今のサプリを7軸で診断するGlycine
睡眠の質・深睡眠の増加がRCTで確認されているアミノ酸
Magnesium Glycinate
吸収率が高く胃腸への負担が少ないマグネシウム形態。睡眠・ストレスへのエビデンスが最も充実している
Ashwagandha
ストレス・コルチゾール低下への関与がメタ解析で確認されている
Magnesium
睡眠の質・疲労感への関与がメタ解析で確認されている
Melatonin
入眠時間短縮・時差ぼけへの効果がメタ解析で確認されている
L-Theanine
リラックス・ストレス軽減・睡眠の質への関与がRCTで確認されている