クレアチン
Creatine
筋力だけじゃない。睡眠不足時の認知機能改善もメタ解析で確認されている
Leucine
高齢者MPSメタ解析n=370で1回2〜3gのロイシン閾値が確立・mTOR経路を直接起動する「アナボリック・トリガー」必須アミノ酸
2.5g
1食あたりのロイシン閾値(leucine threshold)・高齢者MPS最大化の目安(Devries 2018 meta-analysis n=370)
本ページにはアフィリエイトリンクが含まれます。 掲載内容は論文エビデンスに基づき独立して評価しています。
ポイント
ひとことで
高齢者MPSメタ解析n=370で1回2〜3gのロイシン閾値が確立・mTOR経路を直接起動する「アナボリック・トリガー」必須アミノ酸
こんな人に
60歳以降でサルコペニア(加齢性筋肉減少)対策を始めたい / 食事タンパク質の摂取が少ない・1食15g未満になりがち
推奨用量
2000–5000mg/回(1食あたりのロイシン量・MPS閾値2.5gが基準)
使用期間
MPSの単発的反応は2〜4時間で完結
参照論文
3本
ロイシンは分岐鎖アミノ酸(BCAA)の一つで、mTOR 経路を介して筋タンパク質合成を最も強く誘導する必須アミノ酸。
高齢者のサルコペニア予防や運動後の筋タンパク質合成最大化の RCT・メタ解析が蓄積されている。単回の閾値は 2.5〜3g(食事で十分摂れていれば追加不要、高齢者は毎食 2.5g+ を目標)。
単独の高用量摂取は他のBCAA(バリン・イソロイシン)の吸収を競合する理論的懸念があるため、長期は食事と運動を主軸に補助で使う。
60歳以降でサルコペニア(加齢性筋肉減少)対策を始めたい
食事タンパク質の摂取が少ない・1食15g未満になりがち
運動後の筋タンパク質合成を最大化したい
BCAAは飲んでいるがロイシン単独の意義を知りたい
高齢男性16名対象のRCTで、ロイシン強化EAA組成(ロイシン2.8g相当)摂取で筋タンパク質合成率が通常組成EAA(ロイシン1.7g)より有意に高いと報告された(Katsanos CS et al.・MPSロイシン閾値の根拠論文)
A high proportion of leucine is required for optimal stimulation of the rate of muscle protein synthesis by essential amino acids in the elderly
60歳以上の高齢者を対象とした複数RCTのメタ解析n=370で、レジスタンストレーニング+ロイシン強化タンパク質摂取(1食2.5〜3g)で除脂肪体重・筋力の改善効果が単独運動より有意に大きいと報告された(Devries MC et al.)
Changes in muscle mass and strength after exercise training in older adults with chronic disease: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
ロイシンのmTOR経路を介した筋タンパク質合成起動機序のレビュー。「leucine threshold(ロイシン閾値)」概念を1食あたり2〜3gで定義し、加齢に伴うanabolic resistanceへの対策としての位置づけを整理(Norton LE, Layman DK et al.)
Leucine: a nutrient 'trigger' for muscle anabolism, but where and how?
厳密な比較試験で確認
RCT(ランダム化比較試験)
なぜ信頼できるか
プラセボ群との厳密な比較実験。バイアスが抑えられており、因果関係を論じられる研究形式。
どの程度効果を期待できるか
効果の可能性が高い。ただし研究数がSランクより少ないため、個人差が出やすい場合もある。
限界・注意点
研究数・サンプルサイズが限られるものも含む。メタ解析で検証されていないものはSに昇格しない。
このランクの成分をどう扱うか
取り入れる価値が十分ある。効果が出なければ3ヶ月を目安に見直すと良い。
論文で報告されている用量ごとの効果と、推奨される対象層を整理しました。 数値はあくまで研究での投与量であり、個人差・服薬状況により最適量は異なります。
MPS閾値(leucine threshold)下限。プロテイン20g+食事少量に上乗せする運用に向く。
向いている人:食事タンパク質に上乗せして閾値を確保したい方
Devries 2018メタ解析・Katsanos 2009 RCTでMPS最大化に有効と報告された主用量帯。
向いている人:60歳以降のサルコペニア対策・運動回復目的
若年〜中年でハードトレーニング後のMPS最大化を狙う用量帯。MPS自体は2.5g前後で頭打ちのため、効果のさらなる上積みは限定的。
向いている人:ハードトレ層・タンパク質摂取が少ない日のリカバリー目的
エビデンスランクAです。RCT(ランダム化比較試験)という厳密な比較実験で根拠が確認されています。代表的な研究では「高齢男性16名対象のRCTで、ロイシン強化EAA組成(ロイシン2.8g相当)摂取で筋タンパク質合成率が通常組成EAA(ロイシン1.7g)より有意に高いと報告された(Katsanos CS et al.・MPSロイシン閾値の根拠論文)」が示されています(American Journal of Physiology - Endocrinology and Metabolism・2009年・16人対象)。口コミや広告ではなく、査読済み論文のみを根拠としています。
代謝・血糖コントロール・長寿・細胞老化・筋力・体組成・運動後の疲労回復・筋分解抑制への対策を後回しにするほど、加齢とともに改善が難しくなる傾向があります。多くの研究で「早期からの継続的なアプローチ」が推奨されており、問題が顕在化してからでは対策の効果が限定的になることも少なくありません。今すぐ始めることと、数年後に始めることでは、長期的な結果に大きな差が生まれます。
特に次のような方に向いています:60歳以降でサルコペニア(加齢性筋肉減少)対策を始めたい、食事タンパク質の摂取が少ない・1食15g未満になりがち、運動後の筋タンパク質合成を最大化したい、BCAAは飲んでいるがロイシン単独の意義を知りたい。逆に、すでに食事からこれらの栄養素を十分に摂取できている方や、該当する悩みがない方は優先度が下がります。まず自分が当てはまるかどうかを確認することが、失敗しない成分選びの出発点です。
論文で効果が確認されているのは2000〜5000 mg/回(1食あたりのロイシン量・MPS閾値2.5gが基準)です。タイミングは「食事と一緒に・運動後30分以内。ロイシン単独ではなくタンパク質源と組み合わせて摂取」が推奨されています。この量を下回ると研究で示された効果が得られない可能性があります。市販品の中には有効量に満たないものもあるため、配合量の確認が重要です。
MPSの単発的反応は2〜4時間で完結。筋肉量・筋力への長期影響は12〜24週以上のトレーニング併用で評価。多くの方が数週間で諦めてしまいますが、研究で効果が確認されているのはいずれも継続使用が前提です。途中でやめてしまうと、蓄積されたはずの効果が失われる可能性があります。少なくとも研究期間と同程度の継続を目標に設定することを推奨します。
報告されている副作用:通常用量(〜5g/回)で副作用報告はまれ、稀に消化器症状(胃部不快感・下痢)、高用量で他のBCAA(イソロイシン・バリン)の競合阻害が起き、トリプトファン取り込み低下による睡眠・気分への影響が理論上指摘される。特にメープルシロップ尿症(先天性BCAA代謝異常)、重度の肝機能障害・腎機能障害、妊娠中・授乳中(高用量での安全性データなし)、レボドパ(パーキンソン病薬)服用中(BCAA全体でレボドパ吸収阻害)の方は使用前に医師に相談してください。適切な用量・タイミングを守ることで、多くの方が問題なく使用できます。不安がある場合は医師・薬剤師への相談を推奨します。
レボドパ(パーキンソン病薬)との併用:併用には注意が必要です。BCAA全体がレボドパと腸管・血液脳関門の輸送体(LAT1)で競合し、レボドパの吸収・脳内移行を阻害する可能性が報告されている 糖尿病薬(メトホルミン・SU薬・インスリン)との併用:経過観察が推奨されます。ロイシンはインスリン分泌を促進する作用が報告されており、糖尿病薬と併用すると低血糖リスクがわずかに増加する可能性が理論上指摘されている 服薬中の方は自己判断で併用せず、必ず医師・薬剤師に相談してください。
増えにくいです。ロイシンはmTOR経路を起動するトリガーですが、起動した後のタンパク質合成には他のアミノ酸(特に必須アミノ酸9種)が「材料」として必要です。ロイシン単独ではmTORを起動しても材料不足でMPSが空打ちに終わるため、Katsanos 2009 RCTでもロイシン単独より「ロイシン強化EAA」「ロイシン強化ミルクプロテイン」の方が効果的でした。ロイシンサプリは「食事タンパク質に上乗せして閾値を確保する」用途で位置づけるのが正解です。
目的と食事環境で使い分けます。BCAA(2:1:1)はロイシン濃度が高くMPS刺激は強い一方、他のEAAが不足するため単独運用は非効率。EAAは必須アミノ酸9種を網羅し、食事間隔が空く時の「タンパク質補助食」として優秀。ロイシン単独は「すでにタンパク質を摂っているが1食あたりロイシン閾値2.5gに届かない場合の上乗せ」が最適用途です。たとえば朝食でヨーグルト+トーストでタンパク質15g・ロイシン1.2gの場合、ロイシン1.3g追加で閾値2.5gに到達する設計です。
基本的にはその通りです。ホエイプロテイン20gには約1.6gのロイシンが含まれ、25gで閾値2gをほぼ満たします。ロイシン単独サプリは「タンパク質摂取量を増やしたくないがロイシンだけ上乗せしたい」「サルコペニアで食事量が少ない高齢者」「BCAAやEAA飲料の味が苦手で錠剤運用したい」等の特定用途に向きます。エビデンスはロイシン豊富なタンパク質源(ホエイ・卵・赤身肉・魚)の摂取が第一選択で、サプリは補助という順序です。
Devries 2018メタ解析(n=370)で60歳以上のレジスタンストレーニング+ロイシン強化タンパク質摂取(1食2.5〜3g)が除脂肪体重・筋力の改善に有効と報告されています。加齢に伴うanabolic resistance(同じタンパク質量でMPSが起きにくくなる現象)への対策として、若年層より高齢者で意義が大きいとされる成分です。ただし運動(特にレジスタンストレーニング)との併用が前提で、運動なしのサプリ単独では効果は限定的という点に注意してください。
通常用量(〜5g/回)の臨床RCTで深刻な副作用報告はまれですが、高用量(10g/回超)で他のBCAA(イソロイシン・バリン)との競合阻害・トリプトファン取り込み低下による睡眠/気分への影響が理論上指摘されています。メープルシロップ尿症(先天性BCAA代謝異常)・重度の肝腎機能障害がある方は使用を避けてください。レボドパ(パーキンソン病薬)と併用するとBCAA全体でレボドパの腸管吸収が阻害されるため、服薬時間との間隔を空けるか主治医に相談が必要です。
副作用の可能性
注意が必要な方
添付文書・FDA警告・査読論文をもとに、併用に注意が必要な医薬品をまとめています。
レボドパ(パーキンソン病薬)
作用機序:BCAA全体がレボドパと腸管・血液脳関門の輸送体(LAT1)で競合し、レボドパの吸収・脳内移行を阻害する可能性が報告されている
推奨行動:パーキンソン病でレボドパ服用中の方は併用前に必ず主治医・薬剤師に相談し、服薬時間から1〜2時間空ける運用を検討
出典:Drugs.com / Neurology 1986 / Mov Disord 2014
糖尿病薬(メトホルミン・SU薬・インスリン)
作用機序:ロイシンはインスリン分泌を促進する作用が報告されており、糖尿病薬と併用すると低血糖リスクがわずかに増加する可能性が理論上指摘されている
推奨行動:服用中の方は血糖モニタリングを継続し、低血糖症状が出たら医師相談
出典:J Nutr 2006 review
該当する薬を服用中の方は、自己判断で併用せず、必ず医師・薬剤師に相談してください。本項は一般的な情報提供であり、個別の診療・処方判断の代替ではありません。
上記の薬を服用中・体質的に併用できない方には、同じ悩みに対応しつつ同系統の薬剤干渉を持たない成分を選んでいます。
※ 候補は元成分と同じ系統の薬剤干渉を持たないものに限定していますが、各成分にも個別の注意事項があります。リンク先の飲み合わせ欄を必ず確認し、最終判断は医師・薬剤師にご相談ください。
有効量を確認する
1日2000〜5000mg/回(1食あたりのロイシン量・MPS閾値2.5gが基準)を目安にする。この量が論文で効果を確認した用量。
タイミングと使い方
食事と一緒に・運動後30分以内。ロイシン単独ではなくタンパク質源と組み合わせて摂取
効果が出るまでの期間
MPSの単発的反応は2〜4時間で完結。筋肉量・筋力への長期影響は12〜24週以上のトレーニング併用で評価
この成分を一言で
ロイシンはRCT(ランダム化比較試験)という厳密な比較実験で代謝・血糖コントロール・長寿・細胞老化・筋力・体組成・運動後の疲労回復・筋分解抑制への効果が確認されている成分です。特に 60歳以降でサルコペニア(加齢性筋肉減少)対策を始めたい・食事タンパク質の摂取が少ない・1食15g未満になりがち に向いています。始めるなら 2000〜5000mg/回(1食あたりのロイシン量・MPS閾値2.5gが基準)を食事と一緒に・運動後30分以内。ロイシン単独ではなくタンパク質源と組み合わせて摂取から。効果の実感にはMPSの単発的反応は2〜4時間で完結。筋肉量・筋力への長期影響は12〜24週以上のトレーニング併用で評価が目安です。なお、通常用量(〜5g/回)で副作用報告はまれの報告があるため、体調に合わせて量を調整してください。
最終更新:2026-05-11 / 参照論文:3件
ロイシンと共通の悩み(代謝・血糖コントロール・長寿・細胞老化・筋力・体組成)で推奨される成分
Creatine
筋力だけじゃない。睡眠不足時の認知機能改善もメタ解析で確認されている
Vitamin D
メタ解析n=11,321で呼吸器感染リスク低下を確認(BMJ 2017)
Omega-3 (EPA/DHA)
EPAは抗炎症、DHAは脳・網膜。役割の違いがメタ解析で確認されている
Magnesium
日本人の平均摂取量は推奨量より約100mg/日不足。睡眠の質改善のRCTあり
HMB (Beta-Hydroxy Beta-Methylbutyrate)
高齢者の筋肉量・筋力維持への効果がメタ解析で確認されている抗サルコペニア成分
Zinc
ニキビ・皮膚の修復・免疫機能への関与がRCTで確認されている