クレアチン
Creatine
筋力だけじゃない。睡眠不足時の認知機能改善もメタ解析で確認されている
Fadogia Agrestis
ラット試験でテストステロン関連指標の上昇が報告される一方、人間でのRCTは現時点でほぼ確認されていない「先行投資型」サプリ
ラット試験のみ
現時点で人間での無作為化比較試験(RCT)はほぼ確認されていない(Phytother Res 2019 review)
SciBase 論文エビデンス指数 PEI(v2.2)
信頼度 100%
論文 3 本(RCT 0 / メタ解析 0 / 直近 15 年 1)
評価 C は実用判断、PEI は論文の量と質の客観指標。両者は別軸として読みます。
→ PEI(論文エビデンス指数)の計算方法を見る本ページにはアフィリエイトリンクが含まれます。 掲載内容は論文エビデンスに基づき独立して評価しています。
ポイント
ひとことで
ラット試験でテストステロン関連指標の上昇が報告される一方、人間でのRCTは現時点でほぼ確認されていない「先行投資型」サプリ
こんな人に
バイオハック系のスタック(トンカットアリ等との併用)に興味があり、先行投資型サプリのリスクを理解している / 人間RCTがまだ確立していない点を明示的に受け入れた上で試したい
推奨用量
200–600mg/日(茎抽出物・人間RCT未確立のため目安)
使用期間
人間での効果発現時間は研究で確立していない
参照論文
3本
ファドギア・アグレスティスは西アフリカ原産の低木の茎・葉から抽出される伝統薬で、2020年代に欧米バイオハック系で急速に注目された男性ホルモン系サプリ。
ラット試験でテストステロン関連指標の用量依存的な上昇・性行動の活発化が報告されたが、ヒトRCTはほぼ確認されておらず、有効性・安全性・最適用量は未確立。
動物実験では高用量で精巣・肝・腎の組織変化も観察され、推奨摂取量・長期安全性が定まらない先行投資型。エビデンス重視ならヒトRCTの進展を待つのが妥当。
バイオハック系のスタック(トンカットアリ等との併用)に興味があり、先行投資型サプリのリスクを理解している
人間RCTがまだ確立していない点を明示的に受け入れた上で試したい
雄ラット24匹対象のin vivo試験で、Fadogia agrestis茎水抽出物18〜100mg/kg × 7日でマウント潜時短縮・性行動指標の改善が報告された(Yakubu MT et al.・ラット試験)
Aphrodisiac potentials of the aqueous extract of Fadogia agrestis (Schumach. & Thonn.) stem in male albino rats
雄ラット24匹対象のin vivo試験で、Fadogia agrestis水抽出物18〜100mg/kg × 28日で血中テストステロン関連指標の用量依存的上昇が観察された一方、高用量で精巣の組織学的変化も観察された(Yakubu MT et al.・ラット試験)
Effects of aqueous extract of Fadogia agrestis stem on testicular function indices of male rats
Fadogia agrestisを含む植物性アフロディジアックの総説。ラット試験での有望性を認めつつ、人間での無作為化比較試験が現時点で確認されていない点・最適用量と長期安全性が未確立な点を明示
Review of plant-based aphrodisiacs in male reproductive health
ヒトデータ不足
動物実験・小規模試験・in vitro
なぜ信頼できるか
ヒトへの効果は限定的または未確認。動物では有望でも、ヒトで再現しないケースが多い。
どの程度効果を期待できるか
現時点では「効果を期待して飲む」根拠が薄い。話題性と科学的根拠は別物。
限界・注意点
ヒトRCTのデータが存在しないか、あっても小規模で再現性が低い。将来的にランクが変わる可能性はある。
このランクの成分をどう扱うか
現時点で優先する必要はない。SやAランク成分を先に揃えてから検討するのが合理的。
論文で報告されている用量ごとの効果と、推奨される対象層を整理しました。 数値はあくまで研究での投与量であり、個人差・服薬状況により最適量は異なります。
欧米バイオハックコミュニティでの主流用量帯。人間RCTでの裏付けは未確立で、ラット試験から外挿された数値。
向いている人:人間RCT未確立を理解した上で試したい方
参照:ラット試験ベース・人間での有効用量は研究で確立していない
バイオハックコミュニティ内での上限目安。長期連続摂取はラット試験での精巣・肝腎組織変化リスクを考慮し非推奨。
向いている人:サイクル運用(4-8週オン2週オフ)を厳守する方
参照:長期安全性データなし・サイクル運用が慣例
エビデンスランクCです。動物実験・小規模研究(ヒトでの大規模検証は不十分)で根拠が確認されています。代表的な研究では「雄ラット24匹対象のin vivo試験で、Fadogia agrestis茎水抽出物18〜100mg/kg × 7日でマウント潜時短縮・性行動指標の改善が報告された(Yakubu MT et al.・ラット試験)」が示されています(Asian Journal of Andrology・2005年・24人対象)。口コミや広告ではなく、査読済み論文のみを根拠としています。
筋力・体組成・運動後の疲労回復・筋分解抑制への対策を後回しにするほど、加齢とともに改善が難しくなる傾向があります。多くの研究で「早期からの継続的なアプローチ」が推奨されており、問題が顕在化してからでは対策の効果が限定的になることも少なくありません。今すぐ始めることと、数年後に始めることでは、長期的な結果に大きな差が生まれます。
特に次のような方に向いています:バイオハック系のスタック(トンカットアリ等との併用)に興味があり、先行投資型サプリのリスクを理解している、人間RCTがまだ確立していない点を明示的に受け入れた上で試したい。逆に、すでに食事からこれらの栄養素を十分に摂取できている方や、該当する悩みがない方は優先度が下がります。まず自分が当てはまるかどうかを確認することが、失敗しない成分選びの出発点です。
論文で効果が確認されているのは200〜600 mg/日(茎抽出物・人間RCT未確立のため目安)です。タイミングは「朝〜昼食後。バイオハック系コミュニティの慣例ではサイクル運用(4-8週オン2週オフ)が推奨されるが、エビデンスベースの根拠は薄い」が推奨されています。この量を下回ると研究で示された効果が得られない可能性があります。市販品の中には有効量に満たないものもあるため、配合量の確認が重要です。
人間での効果発現時間は研究で確立していない。短期(4-8週)から始め、自覚症状とPSA・肝腎マーカーをモニタリングするのが安全。多くの方が数週間で諦めてしまいますが、研究で効果が確認されているのはいずれも継続使用が前提です。途中でやめてしまうと、蓄積されたはずの効果が失われる可能性があります。少なくとも研究期間と同程度の継続を目標に設定することを推奨します。
報告されている副作用:人間での副作用データが限定的、高用量ラット試験で精巣・肝臓・腎臓の組織変化、高用量で消化器症状・頭痛・易刺激性の報告。特に前立腺癌・乳癌等のホルモン依存性腫瘍の既往、肝機能障害・腎機能障害、妊娠中・授乳中(データなし)、BPH(前立腺肥大)・PSA経過観察中、抗凝固薬・降圧薬・糖尿病薬を服用中(必ず医師相談)の方は使用前に医師に相談してください。適切な用量・タイミングを守ることで、多くの方が問題なく使用できます。不安がある場合は医師・薬剤師への相談を推奨します。
抗凝固薬・抗血小板薬との併用:併用には注意が必要です。Fadogia agrestisの抗酸化・血液動態への影響が動物実験で示唆されており、抗凝固薬・抗血小板薬と併用すると出血リスクが増加する可能性が理論上指摘されている ホルモン依存性腫瘍治療薬との併用:併用回避が推奨されます。テストステロン関連指標を変える可能性があり、ホルモン依存性腫瘍の治療方針と干渉する懸念がある 服薬中の方は自己判断で併用せず、必ず医師・薬剤師に相談してください。
現時点では「人間で本当に上がるかは不明」が最も正確な答えです。ラット試験(Yakubu 2005・2008)で血中テストステロン関連指標の用量依存的上昇が報告されたものの、人間でのランダム化比較試験はほぼ確認されていません。動物データから人間への外挿には大きな不確実性があり、特に最適用量・効果発現時間・長期安全性は確立していません。「論文に出ているから安全で有効」という解釈は早計で、エビデンス重視の方には現時点では推奨できない先行投資型サプリです。
Andrew Huberman氏のポッドキャスト経由で「トンカットアリ+ファドギア」のスタックが2020年代に普及しましたが、この併用が単独より優位という臨床RCTは現時点で確認されていません。トンカットアリには複数の人間RCT(Tambi 2012・Talbott 2013等)があるのに対し、ファドギアは人間データが乏しく、併用効果は理論上の話に留まります。「両方飲めば相乗効果」という根拠は薄く、エビデンスベースで進めるならまずトンカットアリ単独から始めるのが妥当です。
エビデンスランクは「動物試験の数」ではなく「人間での質の高い試験(メタ解析・RCT)の有無と一致度」で決まります。ファドギアはラット試験では有望ですが、人間でのRCTがほぼなく、最適用量・有効性・長期安全性が確立していないためCランク評価です。「論文があるから効く」という単純な解釈は危険で、種差・用量換算・代謝の違いが大きいハーブ系では特に注意が必要です。
人間での副作用データはほぼなく、ラット試験では高用量で精巣・肝臓・腎臓の組織学的変化が観察されています。肝機能障害・腎機能障害がある方は使用を避け、健康な方でも長期連続摂取は控えるのが安全です。バイオハックコミュニティではサイクル運用(4-8週オン2週オフ)が慣例ですが、これも臨床的根拠というより経験則に基づきます。使用するなら開始前・4週後・8週後に肝腎機能・PSAの血液検査を行うのが妥当です。
なりません。TRTは外因性のテストステロンを直接補充する医療行為で、ファドギアのようなハーブサプリとは作用機序・効果量・規制が根本的に異なります。LOH(遅発性男性更年期)症状が強い場合は、自己判断でサプリに頼らず泌尿器科・男性更年期外来で総テストステロン・遊離テストステロン・LH/FSHを測定してから判断するのが安全です。サプリは「TRT前段階の予防的介入」または「TRT適応外の軽症層の選択肢」として位置づけられます。
副作用の可能性
注意が必要な方
添付文書・FDA警告・査読論文をもとに、併用に注意が必要な医薬品をまとめています。
抗凝固薬・抗血小板薬
作用機序:Fadogia agrestisの抗酸化・血液動態への影響が動物実験で示唆されており、抗凝固薬・抗血小板薬と併用すると出血リスクが増加する可能性が理論上指摘されている
推奨行動:服用中の方は併用前に必ず主治医・薬剤師に相談する
出典:J Ethnopharmacol 2008 / Asian J Androl 2005
ホルモン依存性腫瘍治療薬
作用機序:テストステロン関連指標を変える可能性があり、ホルモン依存性腫瘍の治療方針と干渉する懸念がある
推奨行動:前立腺癌・乳癌の治療中または既往がある方は使用を避け、主治医に必ず相談する
出典:Phytother Res 2019 review
該当する薬を服用中の方は、自己判断で併用せず、必ず医師・薬剤師に相談してください。本項は一般的な情報提供であり、個別の診療・処方判断の代替ではありません。
上記の薬を服用中・体質的に併用できない方には、同じ悩みに対応しつつ同系統の薬剤干渉を持たない成分を選んでいます。
※ 候補は元成分と同じ系統の薬剤干渉を持たないものに限定していますが、各成分にも個別の注意事項があります。リンク先の飲み合わせ欄を必ず確認し、最終判断は医師・薬剤師にご相談ください。
有効量を確認する
1日200〜600mg/日(茎抽出物・人間RCT未確立のため目安)を目安にする。この量が論文で効果を確認した用量。
タイミングと使い方
朝〜昼食後。バイオハック系コミュニティの慣例ではサイクル運用(4-8週オン2週オフ)が推奨されるが、エビデンスベースの根拠は薄い
効果が出るまでの期間
人間での効果発現時間は研究で確立していない。短期(4-8週)から始め、自覚症状とPSA・肝腎マーカーをモニタリングするのが安全
この成分を一言で
ファドギア・アグレスティスは動物実験・小規模研究(ヒトでの大規模検証は不十分)で筋力・体組成・運動後の疲労回復・筋分解抑制への効果が確認されている成分です。特に バイオハック系のスタック(トンカットアリ等との併用)に興味があり、先行投資型サプリのリスクを理解している・人間RCTがまだ確立していない点を明示的に受け入れた上で試したい に向いています。始めるなら 200〜600mg/日(茎抽出物・人間RCT未確立のため目安)を朝〜昼食後。バイオハック系コミュニティの慣例ではサイクル運用(4-8週オン2週オフ)が推奨されるが、エビデンスベースの根拠は薄いから。効果の実感には人間での効果発現時間は研究で確立していない。短期(4-8週)から始め、自覚症状とPSA・肝腎マーカーをモニタリングするのが安全が目安です。なお、人間での副作用データが限定的の報告があるため、体調に合わせて量を調整してください。
最終更新:2026-05-11 / 参照論文:3件
ファドギア・アグレスティスと共通の悩み(筋力・体組成・運動後の疲労回復・筋分解抑制)で推奨される成分
Creatine
筋力だけじゃない。睡眠不足時の認知機能改善もメタ解析で確認されている
Vitamin D
メタ解析n=11,321で呼吸器感染リスク低下を確認(BMJ 2017)
Omega-3 (EPA/DHA)
EPAは抗炎症、DHAは脳・網膜。役割の違いがメタ解析で確認されている
Magnesium
日本人の平均摂取量は推奨量より約100mg/日不足。睡眠の質改善のRCTあり
HMB (Beta-Hydroxy Beta-Methylbutyrate)
高齢者の筋肉量・筋力維持への効果がメタ解析で確認されている抗サルコペニア成分
Zinc
ニキビ・皮膚の修復・免疫機能への関与がRCTで確認されている