マグネシウム
Magnesium
日本人の平均摂取量は推奨量より約100mg/日不足。睡眠の質改善のRCTあり
日本人成人の平均マグネシウム摂取量は推奨量より約100mg/日不足とされている。ドラッグストアで多い「Mg配合」は酸化マグネシウムで、便秘薬として保険適用される形態だ。睡眠目的で買って「効かない」と感じるなら、形態の選び方を間違えている可能性がある。
日本人成人の平均摂取量と推奨量の差(厚生労働省 国民健康・栄養調査)
この記事の結論
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マグネシウムサプリは市販の選択肢が多い。グリシン酸キレート・クエン酸・酸化・塩化の4形態、1日100〜400mgの用量幅、睡眠用・便秘用・筋疲労用と判断軸が散らばっている。「結局どれを買えばいいのか」で止まる人が多いのは当然だ。
マグネシウムは300以上の酵素反応に関わるミネラルで、ATP合成・神経筋伝達・睡眠・筋疲労・神経の鎮静に関与する。厚生労働省の国民健康・栄養調査では、日本人成人の平均摂取量は推奨量より約100mg/日不足と報告されている。夜中の覚醒・こむら返り・肩こり・イライラは不足のサインだが、自分が当てはまるかを意識する人は少ない。
最大の落とし穴は形態の選び方だ。ドラッグストアの「Mg配合」の多くは酸化マグネシウムで、便秘薬として保険適用されている形態だ。元素マグネシウム含量は最多だが吸収率は他形態より低めとされ、睡眠目的で買って「効かない」と感じる原因はここにあることが多い。
化粧品メーカーで原料の吸収率を測る現場では、キレート率(金属イオンとアミノ酸の結合状態)を製造ロットごとに確認する。Albion社のTRAACS(特許キレート技術)はサプリ業界で最も信頼性の高いキレート技術の一つで、グリシン酸キレート型はこの規格を採用した製品が代表格だ。睡眠目的・神経の鎮静目的なら、まず形態をここに合わせるのが最短ルートになる。
本記事では、マグネシウムの役割と必要量・形態別吸収率4タイプ・1日何mg飲むか・いつ飲むか・食事から摂れるか・副作用と過剰摂取・抗生物質/甲状腺薬との併用注意・実践セットの8つの判断軸を順番に整理する。
マグネシウムは300以上の酵素反応に関わる必須ミネラルで、ATP合成・神経筋伝達・タンパク質合成・血糖調節・血圧調節に関与する。体内では合成できず、食事またはサプリからの補給が必須になる。
Journal of Research in Medical Sciences 2012のRCT(n=46・8週)では、マグネシウム補給群で睡眠時間・睡眠効率・早朝覚醒の有意な改善が確認された(p<0.05)。睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌調節・NMDA受容体の制御・GABA系の活性化など、神経系の鎮静への関与が報告されている。睡眠の悩みでサプリを検討する人の主柱の1つだ。
European Journal of Clinical Nutrition 2020のメタ解析(==n=1,800==・12週)では、欠乏状態の人への補給でインスリン抵抗性(血糖を下げる働きが弱る状態)・血圧・CRP(炎症指標)の改善が確認された。慢性の軽度炎症は老化加速の中核機序のひとつ(inflammaging)と整理されており、マグネシウム不足は代謝・炎症の両方に影響しうる。
マグネシウムは神経筋伝達・筋収縮の調節に関わるため、こむら返り・筋肉のけいれん・運動後の筋疲労で報告がある。運動量が多い層・汗で電解質を失う層では補給の根拠が増す。クレアチンとの使い分けも参考になる。
厚生労働省の国民健康・栄養調査では、日本人成人の平均摂取量は推奨量より約100mg/日不足と報告されている。推奨量は成人男性340〜370mg/日・女性270〜290mg/日前後だが、平均摂取量は男女ともに230〜260mg/日付近にとどまる。加工食品・外食・白米中心の現代食では、食事だけで推奨量に届かせるのは難しい構造だ。
マグネシウムは形態によって吸収率と用途が大きく異なる。これが選び方の最重要ポイントだ。市販の主要4形態を整理すると、迷うべき範囲は実は狭い。
グリシン酸マグネシウム(マグネシウムグリシネート)はアミノ酸(グリシン)と結合したキレート型だ。4形態の中で吸収率が最も高いとされる。下痢が起きにくい・グリシン自体に鎮静作用がある、という2つの利点があり、夜の摂取・睡眠改善目的で第一選択になる。
Albion社のTRAACS(特許キレート技術)を採用した製品が代表格で、SciBase掲載の Doctor's Best Magnesium Glycinate Chelated 200mg がこの形態に該当する。初めて使う方・睡眠改善目的・酸化型で下痢になった方は、まずこの形態から始めるのが現実的だ。
クエン酸マグネシウムは吸収率がグリシン酸キレート型に次ぐレベルで、コストとのバランスが良い形態だ。穏やかな緩下作用があり、便秘傾向の方にも向く。コスパ重視で日常の不足補給が主目的なら、クエン酸型が現実的な選択肢になる。NOW Foods Magnesium Citrate 200mg は月¥450程度で、用量域(200〜400mg/日)の下限を最小コストで満たせる。
酸化マグネシウムは元素マグネシウム含量は最も多いが、吸収率は他形態より低めとされる。医薬品として保険適用される形態で、緩下作用(便秘解消)が主な用途だ。ドラッグストアの「Mg配合」と書かれた安価な製品の多くがこの形態で、睡眠目的・筋疲労目的では他形態が推奨されることが多い。「Mgサプリを飲んでいるのに効かない」と感じる原因の多くは、形態の選び方にある。
塩化マグネシウムはマグネシウムオイルとして肌に塗布する形態で、経皮吸収のエビデンスは経口に比べて限定的とされる。経口で下痢が出る方の補助・こむら返りに局所使用という位置付けだ。単独の主軸ではなく、経口の補完として考えるのが現実的になる。
目的が決まれば形態は1つに絞れる。
「結局どれ?」で迷うならグリシン酸キレート型を選んでおけばまず外れない。吸収率最高・下痢になりにくい・グリシン自体の鎮静作用・睡眠目的に最適の4条件を満たすからだ。便秘改善が主目的の人だけ酸化型を選び、それ以外の用途はグリシン酸キレート型でほぼ網羅できる。
元素マグネシウム換算で200〜400mg/日が有効量域だ。500mg/日超は下痢・消化器症状のリスク域に入る。
Journal of Research in Medical Sciences 2012のRCTで使われた500mg/日は欠乏例向けの高用量で、市販サプリの一般的な研究使用量レンジは200〜400mg/日が中心だ。SciBaseのマグネシウムページも dosageMin 200mg〜dosageMax 400mg を推奨域として整理している。Doctor's Best Magnesium Glycinate Chelated 200mg なら1日2錠で200mg、4週以上の継続で睡眠の質改善が確認された用量域に到達する。
厚生労働省の食事摂取基準では成人男性340〜370mg/日・女性270〜290mg/日が推奨量だ。一方で国民健康・栄養調査の平均摂取量は男女とも230〜260mg/日前後にとどまる。推奨量との差が約100mg/日という慢性不足構造になっている。サプリで100〜200mg/日を補給すれば推奨量域に到達する計算だ。
自己判断で500mg/日を超える長期摂取は下痢・消化器症状の頻度が上がる。腎機能が健康な方は過剰分が腎臓から排泄されるため重篤な副作用は起きにくいが、腎機能低下のある方は高マグネシウム血症のリスクがある。自己判断での補給は避けて医師相談が前提になる。
用途別にタイミングを変えるのがマグネシウムの運用のコツだ。睡眠・筋疲労・便通で最適な飲み方が変わる。
睡眠の質改善が目的なら就寝1〜2時間前が標準だ。グリシン酸キレート型はグリシン自体に鎮静作用があり、NMDA受容体・GABA系の活性化で入眠・睡眠維持の両方に関与する。Journal of Research in Medical Sciences 2012のRCTでもこの時間帯が採用されている。
筋疲労・こむら返りが目的なら運動後または夕食時が現実的だ。運動で失われた電解質の補正・夜間の筋けいれん予防の両方をカバーできる。クレアチンと併用する場合も別タイミングで問題ない。
便秘改善が主目的なら酸化型を朝の空腹時が標準だ。吸収されずに腸管に届くことで緩下作用が発揮される。医薬品として保険適用される運用と整合的になる。
テトラサイクリン系・フルオロキノロン系抗菌薬・ビスホスホネート(骨粗鬆症薬)・甲状腺ホルモン薬(レボチロキシン)を服用中の方は、マグネシウムと2〜4時間以上ずらすのが原則だ(詳細は次セクション)。
マグネシウムの効果は4週以上の継続で評価するのが標準だ。1〜2週で結論を出すには早く、睡眠RCTの観察期間も8週が中心になる。忘れにくいタイミングを1つ決めて固定するのが運用のコツだ。
マグネシウムは玄米・全粒粉・ナッツ・葉物野菜・大豆製品・海藻に多く含まれる。ただし現代食(白米・精製小麦・加工食品中心)では推奨量に届きにくい。
玄米や全粒粉は精製過程でマグネシウムが大きく失われるため、精製食品中心の食生活では摂取量が大きく減る。白米100gで23mg・玄米100gで110mgという約5倍の差は、現代食の慢性不足の構造的原因の1つだ。
外食・コンビニ・加工食品中心の食生活では推奨量340〜370mg/日(成人男性)に到達するのは難しい。国民健康・栄養調査の平均摂取量230〜260mg/日はこの構造を反映している。水銀・PCB等の海洋汚染リスクで大型魚を避ける層も増えており、魚由来のマグネシウム源も限定的になりやすい。
1つでも該当するならサプリ補給は理にかなっている。食事改善が現実的でない場合、最適形態のマグネシウムで推奨量とのギャップ100mg/日を機械的に埋めるのが運用しやすい。
通常用量(200-400mg/日)の副作用は限定的だが、500mg超の下痢と腎機能低下例での高マグネシウム血症は実用上の注意点だ。
自己判断で500mg/日を超える長期摂取は下痢・消化器症状の頻度が上がる。酸化型では特に下痢が出やすく、睡眠目的で酸化型を選ぶと用量を上げにくいという制約もある。グリシン酸キレート型は下痢が出にくいため、推奨量域(200-400mg/日)の運用がしやすい。
健康な腎機能では過剰分は腎臓から排泄されるため重篤な副作用は起きにくい。ただし腎機能低下のある方は排泄能力が落ちているため、高マグネシウム血症(脱力・血圧低下・心拍異常)のリスクがある。透析中・慢性腎臓病・腎機能検査値が悪化している方は、自己判断での補給は避けて医師相談が前提だ。
脱力・血圧低下・心拍異常の重篤な副作用は腎機能低下例での報告がほとんどで、健康成人での通常用量での報告は限定的だ。それでも個人差はあるため、違和感があれば中止して医師相談が安全運用になる。
妊娠中・授乳中もマグネシウムは推奨される栄養素だが、サプリ補給の用量は産婦人科医に相談が前提だ。医薬品の酸化マグネシウム製剤は妊娠中の便秘で処方されることもあるが、サプリ自己判断は別の話になる。
マグネシウムは4種の医薬品とキレート(成分同士が結合して吸収を妨げる現象)形成が報告されており、服用間隔を空けるのが原則だ。サプリの飲み合わせガイドも併せて参考になる。
マグネシウムイオンがテトラサイクリン系抗菌薬とキレートを形成し、消化管からの吸収が大幅に低下することが報告されている(PMC8626210 cross-sectional study)。文献では最大50〜90%の吸収低下例が示されており、抗菌薬の効果が大幅に減弱するリスクがある。抗菌薬の服用前2〜3時間、または服用後4〜6時間あけてマグネシウムを摂取するのが原則だ。
マグネシウムイオンがフルオロキノロン系と消化管内でキレートを形成し、バイオアベイラビリティが低下することが報告されている(PMC8143323 computational study)。シプロフロキサシン濃度が23〜85%低下した報告があり、抗菌薬の臨床効果に影響しうる。同じく服用前2〜3時間、または服用後4〜6時間あける。
マグネシウムを含むミネラルが経口ビスホスホネートとキレートを形成し、消化管からの吸収を低下させることが報告されている(Drugs.com Alendronate-Magnesium Interaction)。骨粗鬆症治療効果が減弱する可能性がある。ビスホスホネートの服用前2時間、または服用後2時間あけて摂取する。
マグネシウムイオンとレボチロキシンがキレートを形成し、AUC(薬物曝露量)が7〜12%低下する可能性が報告されている(ThyroMag Trial PMC12605969)。臨床的影響は小さいとされるが個人差があるため、レボチロキシン服用後4時間以上あけて摂取・甲状腺機能の定期確認を継続する。甲状腺疾患で治療中なら事前に主治医・薬剤師相談が前提だ。
マグネシウム選びの最短ルートは4ステップだ。グリシン酸キレート型で200mg/日から開始・就寝1〜2時間前・4週以上の継続で評価する。推奨量補正なら300-400mg/日、便秘改善なら酸化型、コスパ重視ならクエン酸型と切り替える。500mg/日超または腎機能低下例・抗生物質/甲状腺薬/ビスホスホネート服用中は医師相談が判断軸になる。
厚生労働省の国民健康・栄養調査で日本人成人の平均摂取量は推奨量より約100mg/日不足と報告されており、精製食品・外食・加工食品中心の現代食では食事だけで推奨量に届かせるのは難しい。ドラッグストアの「Mg配合」は酸化マグネシウムで便秘薬として保険適用される形態・吸収率は他形態より低めとされる構造があり、睡眠改善・筋疲労・イライラ目的ならグリシン酸キレート型を選ぶのが研究で使われた用量レンジに乗せやすい。
成分の最新評価・市販製品のSciBase推奨度・詳細データはマグネシウム成分ページで公開している。Doctor's Best Magnesium Glycinate Chelated 200mg 等のiHerb掲載ブランドの比較・4形態の使い分け・dosageMin 200mg〜dosageMax 400mgの安全マージン・テトラサイクリン系/フルオロキノロン系/ビスホスホネート/レボチロキシンとの併用注意まで一次情報として整理してある。
関連の選び方ガイドは以下も参考になる。
ここまでで分かったのは「グリシン酸キレート型200mg/日・就寝1〜2時間前・4週以上の継続」が標準解で、日本人の慢性不足100mg/日・ドラッグストアの「Mg配合」は便秘薬という構造だ。下限を満たした最初の1本を選ぶことが、継続性と血中濃度安定の前提条件になる。
用途別の使い分け早見はこうなる。迷子化を防ぐ最終チャートだ。
グリシン酸マグネシウム(マグネシウムグリシネート)はアミノ酸(グリシン)と結合したキレート型で、吸収率が4形態の中で最も高いとされる。Albion社のTRAACS(特許キレート技術)を採用した Doctor's Best Magnesium Glycinate Chelated 200mg は2錠で200mgに到達し、睡眠RCTの研究使用量レンジを最小コストで再現できる。下痢が起きにくいため推奨量域(200-400mg/日)の運用がしやすく、グリシン自体の鎮静作用で就寝前運用と相性が良い。月¥1,400前後の継続コストで、4週以上の評価期間をカバーできる。
「200mg/日を最小コストで継続したい・睡眠の質改善も狙いたい」なら、答えはシンプルだ。Albion TRAACS認証グリシン酸キレート型で200mg/錠、第三者検査済み・GMP認証の製品を選べば、下痢リスクを避けつつ吸収率最高で就寝1〜2時間前の運用ができる。Doctor's Best 等のiHerb掲載ブランドがSciBaseに掲載されている。
Albion TRAACS認証グリシン酸キレート型200mg/錠で1日2錠、4週以上の継続でRCT用量を最小コストで完結できる入門設計。
吸収率の高いグリシン酸キレート型・PMS/睡眠RCTで使われる200mg/日を2錠でカバー

Doctor's Best
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迷ったら Doctor's Best Magnesium Glycinate Chelated 200mg(月¥1,400・2錠/日)が第一選択。Albion TRAACSのキレート技術で吸収率最高、酸化型より下痢リスクが低く200-400mg/日の安全マージンで運用しやすい。コスパ重視なら NOW Foods Magnesium Citrate 200mg(月¥450)が代替候補。
✓ 良い点
⚠ 気になる点
ビタミンD3は免疫調節・抗炎症の基礎栄養で、マグネシウムは25-ヒドロキシラーゼ・1α-ヒドロキシラーゼの補因子としてビタミンDの活性化に関与する。慢性的なマグネシウム不足はビタミンDの効果を満額引き出しにくい構造があり、両者の併用は土台栄養としての合理性が高い。NOW Foods Vitamin D-3 2,000IU は240粒で約8ヶ月分・月¥140と長期継続のコスパが極めて高く、ビタミンDの選び方ガイドで詳細整理してある。
グリシンはアミノ酸でNMDA受容体の制御・GABA系の活性化を介して入眠と深い睡眠への関与が報告されている。マグネシウム グリシン酸キレート型に含まれるグリシン量は鎮静作用には不足するため、睡眠改善を強化したい場合は NOW Foods Glycine 1,000mg を3カプセル/日(=3g)就寝前で別途補給する設計が合理的だ。月¥1,440でYamadera 2007 RCTの徐波睡眠改善が確認された用量レンジを再現できる。
コスパと効果の両立で、睡眠/筋疲労/イライラ/慢性不足補正の4軸を基礎栄養レベルで一気通貫にカバーできる構成だ。
腎機能低下のある方・テトラサイクリン系/フルオロキノロン系抗菌薬・経口ビスホスホネート・甲状腺ホルモン薬服用中・妊娠中・授乳中の方は、自己判断で進めず主治医・薬剤師に相談が前提だ。本記事は一般情報の提供を目的としており、個別の医療相談・診断・治療方針の代替ではない。
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マグネシウムを運用に組み込めたら、周辺の基礎栄養と土台3成分への展開が次のステップになる。
吸収率と用途が形態で大きく異なる。睡眠・筋疲労・神経の鎮静はグリシン酸キレート型(吸収率最高・下痢になりにくい)、日常補給はクエン酸型(コスパ良好)、便秘改善は酸化型(吸収率低めだが緩下作用)が目安だ。
元素マグネシウム換算で200〜400mg/日が有効量域。日本の食事摂取基準は成人男性340〜370mg/日・女性270〜290mg/日で、平均摂取量より約100mg/日不足。500mg/日超は下痢・消化器症状リスクで自己判断は推奨されない。
用途で使い分ける。睡眠改善は就寝1〜2時間前(グリシン酸キレート型)、筋疲労は運動後または夕食時、便通は朝の空腹時(酸化型)。抗生物質・甲状腺薬・ビスホスホネート服用中は2〜4時間以上ずらす。4週以上の継続で評価する。
酸化マグネシウムは元素マグネシウム含量は最多だが吸収率は他形態より低めとされる。便秘薬として保険適用される形態で、睡眠目的・筋疲労目的ではグリシン酸キレート型への切り替えで下痢リスクも下がり運用しやすくなる。
玄米・全粒粉・ナッツ・葉物野菜・大豆製品・海藻に多いが、白米・精製小麦中心の食事では不足しやすい。アーモンド100gで約290mg・玄米100gで約110mg・白米100gで約23mg。加工食品・外食中心の人ほど不足リスクが高い。
健康な腎機能では過剰分は腎臓から排泄されるが、500mg/日以上で下痢・消化器症状の頻度が上がる。腎機能低下のある方は高マグネシウム血症(脱力・血圧低下・心拍異常)のリスクがあり、自己判断での補給は避けて医師相談が前提だ。
服用間隔を空ければ可能だが必ず主治医・薬剤師に相談する。テトラサイクリン系は最大50〜90%・フルオロキノロン系は23〜85%の吸収低下が報告されており、服用前2〜3時間または服用後4〜6時間あけるのが原則だ。
RCTの多くは4〜8週以上の継続で評価する。J Res Med Sci 2012睡眠RCTも8週、Eur J Clin Nutr 2020代謝メタ解析も12週が中心。1〜2週で結論を出すには早い成分で、忘れにくいタイミングを固定して継続するのが運用のコツだ。
グリシン酸キレート型200mg/日が有効量域。J Res Med Sci 2012 RCT(n=46・8週)で睡眠時間・睡眠効率・早朝覚醒の有意改善、Eur J Clin Nutr 2020 メタ解析(n=1,800・12週)で欠乏例のインスリン抵抗性・血圧・CRP改善が確認されている。日本人は推奨量より約100mg/日不足とされ、慢性不足の補正と睡眠改善の両軸で根拠が明確だ。
マグネシウムは25-ヒドロキシラーゼ・1α-ヒドロキシラーゼの補因子としてビタミンDの活性化に関与する。1,000-2,000IU/日が一般的な補給レンジで、土台栄養として併用することで両者の効果を満額引き出しやすい。
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✓ 良い点
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アミノ酸でNMDA受容体の制御・GABA系の活性化を介して入眠と深い睡眠への関与が報告されている。Yamadera 2007 RCTでは就寝前3gで徐波睡眠改善が確認された。グリシン酸マグネシウム単独では鎮静作用に必要なグリシン量に届きにくく、3g/日就寝前で別途補給するとマグネシウムの睡眠改善効果を補強しやすい。
Yamadera 2007 RCT用量3g/日を3カプセルでカバー、就寝前に追加する設計が合理的。
睡眠RCT用量3g/日を3カプセルで・Yamadera 2007 で深睡眠の質改善が確認された用量

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✓ 良い点
⚠ 気になる点
この記事の成分、あなたに足りているか診断しますか?
この記事で取り上げた3成分を診断に一括追加します。 抗老化・肌・脳・ストレス・睡眠・免疫・代謝の7軸で、どの軸をこの記事の成分が埋めるかが分かります。
Magnesium
日本人の平均摂取量は推奨量より約100mg/日不足。睡眠の質改善のRCTあり
Magnesium Glycinate
吸収率が高く胃腸への負担が少ないマグネシウム形態。睡眠・ストレスへのエビデンスが最も充実している
Glycine
睡眠の質・深睡眠の増加がRCTで確認されているアミノ酸
Vitamin D
メタ解析n=11,321で呼吸器感染リスク低下を確認(BMJ 2017)
Creatine
筋力だけじゃない。睡眠不足時の認知機能改善もメタ解析で確認されている
L-Theanine
リラックス・ストレス軽減・睡眠の質への関与がRCTで確認されている
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この記事で出てきた成分の「比較」「悩みハブ」「別角度のコラム」を横断。
マグネシウムグリシネート vs マグネシウム
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執筆:SciBase 編集者
化粧品メーカー現役研究者
査読済み論文のみを参照し、メタ解析・RCT を中心に成分エビデンスを評価しています。 業界倫理上、勤務先社名は開示していません。
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