オメガ3(EPA・DHA)
Omega-3 (EPA/DHA)
慢性炎症・心血管・認知機能への関与がメタ解析で確認されている
「全員に同じサプリ」を続けると、自分の状況に合わない無駄なコストが累積する。30代以降の体は性別・妊娠生殖期・既往の3要素で、サプリの優先順位が大きく変わる。
30代以降のサプリ選択を分けるべき主要な状況分類(妊娠生殖期・性差・既往)
「30代から始めるべきサプリ3選」のような記事を読んで全員が同じものを揃えても、必要な人と不要な人の差が大きく出る。これは情報が間違っているのではなく、30代以降は体に必要な栄養が状況で大きく変わるからだ。優先順位を分ける主な要因は3つある。
男性は20代後半からテストステロン(男性ホルモン)が年1〜2%ずつ低下し、30代後半から疲労感・モチベーション低下として現れやすい。女性は月経で毎月20〜30mgの鉄を失い、潜在性鉄欠乏(フェリチン低下)が日本人女性の30%以上に見られると複数の調査で報告されている。男女で「最初に埋めるべき栄養」が違う。
妊娠初期の葉酸400μg/日は神経管閉鎖障害リスクを大きく下げることが複数のコホート研究で示されている。一方、レチノール(ビタミンA)の高用量は胎児への影響が報告されており、サプリ全般の判断基準が妊娠前と妊娠後で180度逆転する成分がある。
高血圧・脂質異常・糖尿病で治療中なら、薬と相性が悪いサプリを除外したうえで残った候補から選ぶことになる。たとえばスタチン(コレステロールを下げる薬)服用中はCoQ10の補給が理にかなう一方、グレープフルーツ抽出物を含むサプリは血中濃度を上げてしまう。
つまりサプリ選びは「どれが効くか」より先に「自分の状況にどれが向いているか」を決める順序が必要だ。本記事はこの順序を6状況に分けてまとめた。
自分にとって最適なサプリを論文ベースで決めるには、選び始める前に3つの質問に答える必要がある。これだけで候補が大きく絞れる。
該当する場合、サプリの判断基準は「自分のメリット」から「胎児・乳児への影響」に切り替わる。レチノール高用量・NMN・アシュワガンダ等は原則回避になり、葉酸・鉄・ビタミンD等は推奨される基礎栄養に入る。妊活中も含めるのは、葉酸は妊娠4週間以上前からの摂取で効果が確認されているためだ。
該当する場合、薬の効果に影響するサプリを除外してから選ぶ順序になる。詳細は論文で選ぶサプリの飲み合わせ完全ガイドで8カテゴリに整理している。本記事の後半で「治療中」の代表ケースを扱う。
LDLコレステロール・血糖値・血圧・フェリチン(貯蔵鉄)・ビタミンD値などで境界域の数値が出ているなら、その指標に直接届く成分が優先順位の上位になる。「全身の老化対策」より「いま気になる1指標の補正」のほうが短期で変化が見えやすい。
妊娠中・授乳中・妊活中/30代男性/30代女性/高血圧・脂質異常で治療中/糖尿病・血糖管理中/健康診断で軽度異常(境界域)。自分が当てはまる状況だけ読めば良い。複数該当する場合は appendix「複数該当した場合の優先順位」で統合判断する。
妊娠中・授乳中・妊活中は、サプリ選びの軸が「自分の体の利益」から「胎児・乳児への影響」に切り替わる。論文・産婦人科ガイダンスで一致しているのは、4つの基礎栄養を確保したうえで、リスク成分を除外する順序だ。
葉酸は妊娠4週間以上前から1日400μgを摂ることで、胎児の神経管閉鎖障害(二分脊椎等)のリスクを下げることが複数のコホート研究で示されている。妊娠が判明してから始めるのでは遅いため、妊活開始時点での導入が標準だ。
鉄は妊娠中の血液量増加で需要が1.5〜2倍になる。日本人女性の鉄欠乏率は妊娠前から高く、潜在性鉄欠乏のまま妊娠すると貧血が進みやすい。ビスグリシン酸鉄(吸収の良い形)が消化器症状を出しにくい。
ビタミンDは屋内中心の生活で不足しやすい栄養素で、妊娠中は600〜2000IU/日の範囲で研究されている。骨形成・免疫・気分への関与が複数のRCT(ランダム化比較試験)で確認されている。
オメガ3(特にDHA)は胎児の脳・網膜の発達に関わる。1日200〜300mgのDHAが産婦人科でも推奨される範囲。水銀の少ない魚油・第三者検査済み品を選びたい。
一方、レチノール(ビタミンA)の高用量・NMN・アシュワガンダ・セントジョーンズワート等は原則回避。安全データの不足や動物試験での報告がある成分群だ。
候補が決まったら、診断ツール(Analyzer)で「妊娠中NG成分を除外したリスト」として絞り込んでおくと、産婦人科での相談が早い。
30代男性はテストステロン(男性ホルモン)が年1〜2%低下し、30代後半から疲労感・モチベーション低下・内臓脂肪の増加として現れやすい。サプリで埋めるべきは、生活習慣が同じでも需要が変わる栄養素群だ。
亜鉛は精子形成・テストステロン合成に関わる必須ミネラル。日本人男性の摂取量は推奨量を下回りやすい。1日10〜15mgで複数の研究が組まれている。
マグネシウムは300以上の酵素反応に関わり、エネルギー代謝・睡眠の質・筋肉のこわばりに関与する。30代の屋内勤務男性は不足が慢性化しやすい。
オメガ3は心血管・脳機能の維持で30代男性に最もエビデンスが強い土台。1日1,000〜2,000mg(EPA+DHA合計)が標準。
ビタミンDは屋内勤務中心の30代男性で不足率が特に高い。1日2,000〜4,000IUで骨・免疫・気分への関与が確認されている。
クレアチンは運動習慣がある男性に向く。1日3〜5gで筋力・除脂肪体重・認知パフォーマンスへの効果が複数のメタ解析で報告されている。運動なしの場合の優先順位は下がる。
コエンザイムQ10はミトコンドリア(細胞のエネルギー工場)機能の維持で、疲労感の訴えが強い場合に向く。1日100〜200mg。
優先順位は 1位オメガ3・2位ビタミンD・3位亜鉛・4位マグネシウム。気になる悩み(疲労・性機能・運動)から診断ツール(Analyzer)で絞り込みたい。
30代女性は月経による鉄損失と、見た目の老化(皮膚弾力・しわ)の分岐点が重なる時期だ。土台栄養と美容栄養の両方を効率的に埋める必要がある。
鉄は月経で毎月20〜30mg失われ、日本人女性の30%以上に潜在性鉄欠乏(フェリチン低下)が見られると複数の調査で報告されている。疲労感・冷え・集中力低下として現れやすい。ビスグリシン酸鉄(吸収の良い形)が消化器症状を出しにくい。
葉酸は妊活の予定がある場合、妊娠4週間以上前からの1日400μgが標準。妊娠予定がない場合も、ホモシステイン代謝への関与で30代以降に有用な栄養素として位置づけられている。
ビタミンDは骨密度の低下が始まる30代後半に向けて土台になる。屋内勤務中心の生活では1日2,000〜4,000IUが標準。
コラーゲンペプチドは1日2.5〜5gを12週間で皮膚弾力の改善が報告されている(Proksch 2014ら)。ビタミンC(経口)とセットで効率が上がる。
マグネシウム・ビタミンB6はPMS(月経前症候群)の症状緩和で複数の小規模RCTがある。月経周期が不規則・症状が重い人に向く。
優先順位は 1位鉄・2位ビタミンD・3位コラーゲンペプチド・4位葉酸(妊活前提)。気になる悩み(疲労・肌のハリ・PMS)から診断ツール(Analyzer)で候補を絞り込みたい。
スタチン系(コレステロールを下げる薬)・降圧薬(血圧の薬)で治療中なら、サプリの判断軸は「薬の効きを変えないか」「不足する栄養を補えるか」の2方向に分かれる。
コエンザイムQ10はスタチン服用で体内合成が下がる成分なので、補給目的の併用は理にかなっている。1日100〜200mgで疲労感・運動パフォーマンス維持の研究が組まれている。ただしワルファリン併用中はCoQ10がワルファリンの効きを弱める症例があるため、抗凝固薬を一緒に飲んでいる場合は要医師相談。
オメガ3(EPA・DHA)は中性脂肪・血圧の補助として1日1,000〜2,000mgで研究が組まれている。スタチンとの相性は良い。ただし抗凝固薬併用中の3g/日超は要相談。
マグネシウムは血圧・血糖の管理で関与が報告されており、降圧治療中の補助として位置づけが明確。
一方、避けたい成分は、グレープフルーツ抽出物を含むサプリ(多くのスタチン・血圧の薬の血中濃度を上げる)、赤麹(紅麹・天然のスタチン作用で重複)、セントジョーンズワート(薬代謝を変える)等だ。詳細は論文で選ぶサプリの飲み合わせ完全ガイドで扱っている。
候補が決まったら、診断ツール(Analyzer)で「飲み合わせ要注意の成分を除外したリスト」として絞り込み、主治医に「これを始めたい」と相談するのが最短経路だ。
糖尿病薬(メトホルミン・SGLT2阻害薬・スルホニル尿素薬等)で血糖管理中なら、サプリは「血糖を下げる方向の重ね塗り」を避け、「不足しがちな栄養」を埋める順序になる。
マグネシウムは糖尿病で尿中排泄が増え、2型糖尿病患者の25〜38%が不足と複数の調査で報告されている。インスリン感受性・血圧管理への関与があるため、補正の意味が明確。1日200〜400mgが標準。
ビタミンDは2型糖尿病・前糖尿病期で不足率が一般集団より高いことが複数のメタ解析で報告されている。1日2,000〜4,000IUで補正したい。
オメガ3は中性脂肪低下・心血管系の補助として位置づけが明確。糖尿病合併症リスクの高い時期に基礎として組み入れたい。
α-リポ酸は糖尿病性神経障害の痛みの軽減で複数のRCTがあるが、軽度の血糖低下作用がある。糖尿病薬と併用する場合は血糖を測りながら継続する「経過観察」型の運用が推奨される。
ベルベリンは血糖低下作用が複数のRCTで確認されているが、糖尿病薬と併用すると低血糖リスクが議論される。インスリン・スルホニル尿素薬服用中は要医師相談。
優先順位は 1位マグネシウム・2位ビタミンD・3位オメガ3で、追加候補は主治医・薬剤師との確認後に。気になる成分があれば診断ツール(Analyzer)で先にリストアップしておくと、診察時の話が早い。
健康診断で「異常ではないが基準値外れ」「再検査までは行かないが気になる」という境界域の数値が出た場合、その指標に直接届く成分から始めるのが効率的だ。代表的な4パターンをまとめた。
オメガ3(EPA・DHA合計1,000〜2,000mg/日)が中性脂肪低下に最もエビデンスが強い。LDLそのものへの効果は限定的だが、心血管系全体の補助として位置づけが明確。
ビタミンD1日2,000〜4,000IUで血中25(OH)D値の上昇・骨代謝・免疫機能への関与が確認されている。屋内勤務中心の30代では不足が慢性化しやすい。
鉄(ビスグリシン酸鉄が吸収・消化器症状の点で優位)。月経のある女性は特に再検査前から補正したい。動物性食品が少ない食生活ならビタミンB12もセットで。
マグネシウム・ビタミンD・オメガ3の3つが基礎として共通する。生活習慣の見直しと並行して埋めると、再検査時の数値が変わりやすい。
境界域の数値は「治療対象ではないが、放置すると数年で対象に進む」位置づけだ。サプリで完全に解決するわけではないが、生活習慣の改善と組み合わせると効果が出やすい時期でもある。
気になる項目から診断ツール(Analyzer)で対応成分を絞り込み、次回の健康診断で前後比較したい。
慢性炎症・心血管・認知機能への関与がメタ解析で確認されている
免疫機能・骨密度・慢性炎症への関与がメタ解析で確認されている
睡眠の質・疲労感への関与がメタ解析で確認されている
6状況それぞれで違う優先順位を出してきたが、ほぼすべての状況で共通して土台になる3成分は決まっている。30代以降の生活習慣・体組成では、性別・既往にかかわらず不足・需要増加が起きやすい。上のカードの3成分がそれだ。
全身の慢性炎症の抑制・脳機能維持・心血管系の維持で複数のメタ解析がある。30代から始める1本目として迷いがない。1日1,000〜2,000mg(EPA+DHA合計)で多くの研究が組まれている。月コスト目安は¥2,000〜3,500。第三者検査・水銀検査済みの製品を選びたい。
日本人の多くが不足または欠乏域にあり、骨・免疫・気分・筋力の維持に関わる。屋内勤務中心の30代では不足率が特に高い。1日2,000〜4,000IUが標準。月コスト目安は¥500〜1,500で、3成分のなかで最もコスパが高い。
300以上の酵素反応に関わる必須ミネラル。日本人の摂取量は推奨量を慢性的に下回っているとされ、不足は疲れやすさ・睡眠の質低下・筋肉のこわばりとして現れる。マグネシウムグリシネート(グリシン酸型)は吸収が良く消化器への影響が少ない。1日200〜400mgで複数の研究が組まれている。
3成分まとめて月¥4,000〜7,000の範囲。 これが「30代の状況横断の土台」になる。状況固有の成分(鉄・葉酸・コラーゲンペプチド・CoQ10など)は、この土台のうえで追加していくのが順序として合理的だ。
優先順位を悩みベースで決めたい場合は、診断ツール(Analyzer)で7軸(抗老化・肌・脳・ストレス・睡眠・免疫・代謝)から自動で絞り込める。
「30代女性で妊活中、健診でビタミンD不足が出た」「30代男性で高血圧治療中、フェリチンも低い」のように、複数の状況に同時に該当するケースは多い。判断のずれを減らすため、優先順位を決める原則をまとめた。
該当する場合は、他のすべての判断より先に「妊娠中NG成分の除外」が来る。レチノール高用量・NMN・アシュワガンダ・セントジョーンズワート等を候補から外したうえで、葉酸・鉄・ビタミンD・DHAを基礎として埋める。
薬と相性の悪いサプリを除外してから候補を絞る。スタチン服用中はグレープフルーツ抽出物含むサプリ・赤麹を回避、抗凝固薬服用中はオメガ3高用量・ビタミンE高用量・銀杏葉エキスを要相談、SSRI服用中は5-HTP・セントジョーンズワートを回避。
境界域の数値があれば、その指標に直接届く成分が優先順位の上位に来る。LDLコレステロール・ビタミンD・フェリチン・血圧・血糖の異常パターンに対応する成分から始める。
性別固有の需要(女性なら鉄・葉酸、男性なら亜鉛・テストステロン関連)と年齢別の需要(30代後半なら骨密度・コラーゲンペプチド)を上乗せする。
土台が埋まったうえで、いま最も気になる悩み(疲労・睡眠・肌のハリ・集中力)に直接届く成分を1つだけ追加する。複数を同時に始めると効果の有無が判別できなくなる。
この優先順位で迷う場合は、診断ツール(Analyzer)に自分の状況(妊娠の有無・服用薬・健診結果・性別・年齢・気になる悩み)を入力すると、自動で組み立てが出る。
サプリ選びは一度決めて終わりではなく、状況の変化に合わせて見直すものだ。30代以降で見直しが必要になる代表的なタイミングをまとめた。
妊娠4ステージで判断基準が大きく変わる。妊活開始時に葉酸・鉄を追加、妊娠判明時にレチノール高用量・NMN・アシュワガンダ等を一旦止める、出産後は鉄・ビタミンDを継続しつつ授乳期間中は引き続き安全成分のみ、授乳終了後は通常の30代の選択肢に戻す。
新しい薬が処方されたら、いま飲んでいるサプリのリストと論文で選ぶサプリの飲み合わせ完全ガイドの8カテゴリを照合する。お薬手帳と一緒に薬剤師に「これを飲み続けて大丈夫か」と確認するのが最短。
境界域の数値が出たら、その指標に直接届く成分の優先順位を上げる。3〜6ヶ月のサプリ運用後に再検査で前後比較すると、効果の有無が客観的に確認できる。
仕事のストレス増加・運動習慣の変化・睡眠リズムの変化があれば、土台3成分は変えずに「いま気になる悩み」用の成分(アシュワガンダ・グリシン・L-テアニン等)を1つだけ追加・差し替えする。
サプリは1〜2週間で体感が出るもの(グリシン・L-テアニン)と、3ヶ月以上の継続で効果が見えるもの(コラーゲンペプチド・アシュワガンダ)が混在する。3〜6ヶ月の運用後に体感・血液検査を確認し、効果がない成分は外して別のものに切り替える。これが論文ベースの自己実験のサイクルだ。
なお本記事は一般情報の提供を目的としており、個別の医療相談・診断・治療方針の代替ではない。
読んで「自分はどの状況か」が見えたら、最初の一歩は5分以内の超低負荷に絞りたい。3ステップで自分専用の優先順位が決まる。
過去1年以内の健康診断票・お薬手帳・服用中サプリのラベルを撮影する。撮影だけで終わって良い。自分の状況(治療中の有無・健診の異常数値・服用中サプリ)を1枚で把握できるようにする。これが優先順位の起点になる。
7軸(抗老化・肌・脳・ストレス・睡眠・免疫・代謝)から、いま最も気になる悩みを1つ選ぶ。出てきた候補のうち、本記事で読んだ自分の状況に合う成分1つだけ選ぶ。複数を同時に始めると効果の有無が判別できなくなる。
iHerbなどで第三者検査・適正用量を満たす製品を1つだけ注文する。本記事の各成分CTAから直接遷移できる。3週間続けて変化を観察し、効果を感じたら継続、感じなければ次の成分に切り替える。
「全部一気に」は失敗の最短ルートだ。30代以降のサプリ選びは「自分の状況×自分の悩み×論文エビデンス」の3軸が揃った1成分から始めるのが最短で結果が出る。
6状況のほぼすべてで土台になる成分。慢性炎症抑制・脳機能・心血管系の維持で複数のメタ解析が支持。30代から始める1本目として最もエビデンスが強い。
慢性炎症の上昇は30代から累積する。性別・既往にかかわらず最初に着手したい1本。
Ultimate Omega 2X (Nordic Naturals)
日本人の多くが不足域。骨・免疫・気分・筋力の維持に関わり、屋内勤務中心の30代で特に不足率が高い。コスパが最も高く、補正だけで複数の指標改善が報告されている。
屋内勤務中心の生活では不足が慢性化しやすい。検査でわかる前に基礎補正を始める価値がある。
Vitamin D3 2000 IU (NOW Foods)
300以上の酵素反応に関わる必須ミネラル。日本人の摂取量は推奨量を慢性的に下回り、糖尿病・高血圧・PMSなど複数の状況で不足が報告されている。
不足は疲れやすさ・睡眠の質低下・筋肉のこわばりとして現れやすい。マグネシウムグリシネート型が消化器に優しい。
Magnesium Glycinate (Doctor's Best)
妊活4週間以上前から1日400μgで神経管閉鎖障害リスクの低下が複数のコホート研究で確認されている。30代女性の基礎栄養として位置づけが明確。
月経で毎月20〜30mg失われ、日本人女性の30%以上に潜在性鉄欠乏が見られる。疲労・冷え・集中力低下として現れる。ビスグリシン酸鉄(吸収の良い形)が消化器症状を出しにくい。
精子形成・テストステロン合成に関わる必須ミネラル。日本人男性の摂取量は推奨量を下回りやすい。1日10〜15mgで複数の研究が組まれている。
1日2.5〜5gを12週間で皮膚弾力の改善が報告されている(Proksch 2014ら)。30代女性の見た目の老化対策で最も直接届く成分。ビタミンCとセットで運用したい。
スタチン服用中は体内合成が下がるため補給目的の併用が理にかなう。1日100〜200mgで疲労感・運動パフォーマンス維持の複数RCTあり。
1日3〜5gで筋力・除脂肪体重・認知パフォーマンスへの効果が複数のメタ解析で確認されている。運動習慣がある30代男性に向く。
糖尿病性神経障害の痛みの軽減で複数のRCTがある。軽度の血糖低下作用があるため、糖尿病薬併用時は経過観察型の運用が推奨される。
コラーゲン合成の必須補因子。コラーゲンペプチドの効率を支える。1日500〜1,000mgで研究が組まれている。
PMS(月経前症候群)の症状緩和で複数の小規模RCTが報告されている。マグネシウムとセットで運用すると相乗的な効果が期待できる。
優先順位は明確です。第1:妊娠中・授乳中・妊活中(NG成分の除外が最優先)、第2:治療中の処方薬がある(飲み合わせ確認)、第3:健康診断の異常数値(その指標に直接届く成分)、第4:性差・年齢別の需要、第5:気になる悩み。本記事のappendix「複数該当した場合の優先順位」で詳しく扱っています。
6状況のほぼすべてで土台になるのは、オメガ3・ビタミンD・マグネシウムの3成分です。なかでも最も迷いがないのはオメガ3(EPA・DHA)。Sランクで全身の慢性炎症抑制・脳機能・心血管系すべての土台になります。屋内勤務中心の生活ならビタミンDも同等に重要です。
成分により異なります。グリシン・L-テアニンは1〜2週間で体感しやすい。アシュワガンダは8週間のRCTで効果が報告されています。コラーゲンペプチドは12週間のRCTで皮膚弾力の改善が確認されています。鉄欠乏の補正は3〜6ヶ月でフェリチン値の上昇が見えます。3〜6ヶ月の運用後に血液検査で前後比較するのが客観的です。
境界域でも気にしたいのは、LDLコレステロール(基準値外れ)・血圧(130/85以上)・空腹時血糖(100mg/dL以上)・フェリチン(女性30以下・男性100以下)・25(OH)Dビタミンレベル(30ng/mL以下)です。「異常ではないが基準値外れ」は数年で治療対象に進む位置づけ。生活習慣の改善とサプリの補助が効果的な時期です。
亜鉛・マグネシウム・ビタミンDは間接的にテストステロン合成・代謝を支える基礎栄養で安全性が高いです。一方、トリブルス・トンカットアリ等の「テストステロン直接ブースター」を謳うハーブは、長期安全データが限定的で、肝機能への影響報告もあります。30代の優先順位としては、まず基礎栄養(亜鉛・マグネシウム・ビタミンD)から埋めるのが合理的です。
妊活4週間以上前から葉酸400μg/日を始めるのが標準です。妊娠が判明してからでは遅いため、妊活開始時点での導入が推奨されます。妊娠判明後は、レチノール(ビタミンA)の高用量・NMN・アシュワガンダ・セントジョーンズワート等を一旦止めて、葉酸・鉄・ビタミンD・DHAを基礎として埋める順序に切り替えます。詳細は産婦人科で「これを始めたい」と確認してください。
骨密度の低下・筋肉量の低下が顕在化する時期に入ります。男女ともビタミンD・マグネシウム・タンパク質の確保を優先順位の上位に。女性は閉経前のホルモン変動を見据えて大豆イソフラボン・エクオールの検討余地が増え、男性はテストステロン低下対策(亜鉛・運動習慣)の重みが増します。3〜6ヶ月ごとに体感・血液検査で見直したい時期です。
見直しタイミングは5つです。妊活開始・妊娠判明・出産・授乳終了の4ステージ/処方薬が増えた・変わった時/健康診断で新しい異常数値が出た時/自覚症状が変わった時(仕事のストレス・運動習慣・睡眠リズム)/3〜6ヶ月の継続後の効果確認時。土台3成分は変えずに、状況固有の成分を追加・差し替える運用が合理的です。
この記事の成分、あなたに足りているか診断しますか?
この記事で取り上げた12成分を診断に一括追加します。 抗老化・肌・脳・ストレス・睡眠・免疫・代謝の7軸で、どの軸をこの記事の成分が埋めるかが分かります。
Omega-3 (EPA/DHA)
慢性炎症・心血管・認知機能への関与がメタ解析で確認されている
Vitamin D
免疫機能・骨密度・慢性炎症への関与がメタ解析で確認されている
Magnesium
睡眠の質・疲労感への関与がメタ解析で確認されている
Folic Acid / Folate
神経・認知機能・DNA合成に必須。メタ解析で認知機能低下リスクとの関連が確認
Iron
鉄欠乏は疲労・認知低下・抜け毛の主要原因。補充でRCTで改善が確認されている
Zinc
ニキビ・皮膚の修復・免疫機能への関与がRCTで確認されている
Collagen Peptide
皮膚の弾力・水分量への関与がRCTで確認されている
Coenzyme Q10
ミトコンドリア機能・酸化ストレス低減への関与がRCTで確認されている
Creatine
筋力・筋量・認知機能への関与がメタ解析で繰り返し確認されている
Alpha-Lipoic Acid
水溶性・脂溶性どちらにも作用する「万能抗酸化物質」。ミトコンドリア機能を守る
Vitamin C (Oral)
免疫機能・皮膚コラーゲン合成・抗酸化への関与がメタ解析で確認されている
Vitamin B6 / Pyridoxine
セロトニン・ドーパミン合成に関与。ストレス・PMS・認知機能にRCTエビデンス
Magnesium Glycinate
吸収率が高く胃腸への負担が少ないマグネシウム形態。睡眠・ストレスへのエビデンスが最も充実している
Ashwagandha
ストレス・コルチゾール低下への関与がメタ解析で確認されている
L-Theanine
リラックス・ストレス軽減・睡眠の質への関与がRCTで確認されている
Glycine
睡眠の質・深睡眠の増加がRCTで確認されているアミノ酸
Astaxanthin
皮膚老化・酸化ストレスへのRCTで有効性が確認されているカロテノイド
Vitamin B12 / Cobalamin
神経系・DNA合成・赤血球形成に不可欠。欠乏で認知機能低下・疲労が起こる
Calcium
骨密度維持・神経伝達・筋収縮。骨粗鬆症予防でRCTエビデンスが確立
Vitamin K2 (MK-7)
骨密度維持・動脈石灰化予防へのRCTが複数存在するビタミン